2009年6月2日火曜日

エコ減税の効果

エコカー減税効果か、ハイブリッド車の売上が好調です。
エコを推進しつつも、高速道路料金の均一化などで車での移動を推進して大気汚染を促進するあたり、政策の迷走ぶりがうかがえますが。。

とは言っても、世の中の車がエコカーに少しずつ変わっていくのは環境には良いことですし、そのとっかかりを作ったという意味では減税効果があったのかもしれません。
が、一般的な政策の期待値に対しては、以下のような記事が出ました。

エコカー減税、効果まだ見えず
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090602AT1D0106A01062009.html
自動車業界団体が1日発表した5月の国内新車総販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比19%減の29万2043台だった。マイナスは10カ月連続で、5月としては33年ぶりの低水準に落ち込んだ。

ようは、ハイブリッド車は好調だが自動車全体で見ると非常に低調であると。

まるで期待外れのように書かれていますが、これは当然でしょう。
そもそもエコカー減税によって自動車市場を活性化しようとしていたのなら、それは大きな間違いです。
エコカーが1台売れれば、普通の車が1台売れなくなるだけのことですから、市場全体は活性化しません。
そもそも車のような高額で管理費もかかるモノを、減税だから買おうとする人はよほどの大金持ちで、今回ハイブリッド車を購入された方のほとんどは、もともと車の購入を検討されていた方ではないかと思います。

同じことはエコ家電にも言えます。
市場自体が縮小している中で、1つ売れたら別のものが売れない状況を促進しても景気対策にはならず、市場を拡大する政策が必要です。
エコ減税にそれを期待することは難しいわけで、間違った期待を持たせるようなマスコミの対応にも問題があるのではないでしょうか。
それを見る視聴者側も、ハイブリッドカーが売れているから良い政策だと勘違いせず、正しく効果を見極めて判断したいものです。

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