2009年8月26日水曜日

Tech・Ed 2009、始まりましたね

今日からマイクロソフトの技術者向けの大イベント、Tech・Edが始まっています。
と言っても参加しているわけではないのですが・・

今年はキーノートがネットでライブ中継されるという新しい試みがされていまして、こちらは視聴させてもらいました。

ネットでの動画中継って、すでにスポーツや音楽イベント、企業のセミナーなどでも事例が増えてきていますが、今日の中継は品質が素晴らしかったです。
途中で途切れることなく、まったくストレスを感じなかったですし、動画の品質も高いものでした。
今はビデオが公開されているので、まだの方はぜひ。

http://www.microsoft.com/japan/teched/2009/session/live.mspx

マイクロソフトというとこの手の動画、音声配信は Office Live Meeting というサービスがあるので、それでやるのかと思ったら、仕組みは Silverlight + IIS でした。
Silverlight ということは如何様にでもカスタマイズできるということですよね。
パッケージのWeb会議システムや、大規模なビデオ会議システムに投資されている方の多くは、品質に悩まされていると思いますが、Silverlightという選択肢は品質が高く、コストメリットもあり、今後の有力なアプローチではないでしょうか。

ちなみに品質だけでなく、今日は機能的にもなかなかおもしろかったです。
ライブ中継と言いつつ、一時停止や巻き戻しができるんですね。
オフィスにいながら聴いていると、途中で他の人に話しかけられたり、会議で離席、なんてこともありますから、これができるのはありがたいです。
(リアルタイムに戻したければ「Live」ボタンを押すと即座に今の内容に飛ぶ)


なんだか内容よりシステムのことばかり書いてますが、キーノートの内容は楽しめました。
今年はクライアントの新製品のラウンチが目白押しということもあって、派手なデモが多かったです。
SharePoint Server 2010 も少しばかり登場しました。
大きなイベントでは見た目を重視したデモが多いので、Office連携のBIシナリオや新しいUIの紹介がメインでしたが、それだけでも楽しみが広がる内容でした。
途中デモが固まったのは御愛嬌ということで・・・
(Excelで1億行のデータを処理しようとしてたところ。Excelで1億行!?)

イベント期間中は新しい情報も色々と出てくるでしょうし、注目しています。

2009年8月18日火曜日

まだまだ続く不況

4-6月期のGDPがプラス成長になった、景気回復に明るい兆し!というような記事がいろいろなところに出ています。

http://money.jp.msn.com/newsarticle.aspx?ac=JAPAN-110494&cc=03&nt=00

一方で、このプラス成長率は期待値を下回るものであり、米株式市場は大幅続落という記事も出ています。
この認識の差はなんなのでしょうか(笑

ひとつ言えるのは、日本政府やマスコミが言う「景気回復」や「底を脱した」という認識は、市場や投資家は持っていないということでしょう。
GDPプラスというのもあくまで前期との比較ですし、上の関連記事にもあるように、設備投資含めた各名目は依然としてマイナスです。

とは言っても、GDPがプラスになったのは良い傾向ですね。
金融危機を発端に始まった各企業の在庫適正化やコスト削減により、急激な下り坂から脱しつつあるのは事実だと思います。
あとは自民党のエコポイントや給付金などの政策も多少は効果が出ているのでしょう。
ただ、これは実施した4-6月期の効果で終わる可能性が高いので、また次の四半期にはどうなるのか・・・。

まだまだ先の見えない不況ですが、そんなときだからこそ各企業や個人が自分を見直して、競争力をつける時期なのかと思います。
好況になってビジネスがどんどん成長したら嬉しいですが、自分を見直すような余裕が無くなっちゃいますからね(^^)

2009年8月11日火曜日

SharePoint Online に一喜一憂

SaaS 型の SharePoint Server である SharePoint Online を、弊社でも創業時から使っています。
うちのような小さな会社には、ハードウェアの購入含めたイニシャルコストを抑え、かつ運用などもいらない SaaS モデルは嬉しいですね。
もともとマイクロソフト時代には普段の業務で SharePoint を使っていましたし、
慣れたツールを会社設立後にすぐに使えたのは、業務効率のうえでも助かりました。


ちなみに、Exchange Server の SaaS 型である Exchange Online も本当は使いたかったんですが、このサービスは DNS をいじらないと独自ドメインが使えないという制限があるんですね。
まあ、当たり前なんですが。
自社で DNS サーバーやドメインコントローラを運用している場合はもちろん問題ないですが、弊社も含めて小さな企業はドメインサービスを外出ししているので、普通はカスタマイズを断られます。
ということで、メールアドレスを変更するのが嫌で、Exchange Online は残念ながら使っていません。



ウワサでは SharePoint Online 含めた、BPOS(Business Productivity Online Suite)、国内でもユーザー数が順調に伸びているようですね。
SharePoint Online ですが、オンプレミス版(自社運用)と比べても、普通に使っている分には何ら遜色ありません。
むしろパフォーマンスはいいです。
(使っている人が少ないから?w)
専用サーバーではないので機能制限があるのは事実ですが、基本的なコラボレーション機能(掲示板、アンケート、Wiki、ブログ、ドキュメントライブラリ、リスト、アクセス権管理などなど)はほぼ使えます。

サイトのデザインも、そこそこできます。
↓↓試しに作ってみたサイト↓↓



このサイト自体は標準機能の範囲で作っているので、実は大したカスタマイズはしてないです。
が、やろうと思えば SharePoint Designer でスタイルシートも編集できるので、結構激しいこともできます。



とここまでは褒め称えてきたのですが、正直なところ、いい話ばかりでも無いです。

機能制限があると書きましたが、これが意外と痛い・・



まず通常機能面で言うと、ワークフローが使えません。
それから、検索もサイト内のみです。
外部コンテンツは仕方ないとしても、配下のチームサイトも検索対象になりません。
また、個人用サイトが使えないため、それに付随する機能(個人用リンク、自分のネットワーク、人の検索)は使えません。
多数搭載されている標準 Web パーツはほぼ問題ないのですが、なぜかあるのに使おうとするとエラーになるもの(サイトディレクトリのカテゴリに入るパーツ)も。。
だったら最初から外しておいてほしいですね。


管理面で言うと、利用状況レポートが見られません。
SharePoint をホスティング提供しているプロバイダーの中には、ちゃんとログも見られるサービスを提供されているところもあるので、できないことは無いと思うんですが。
管理者としてはログは欲しいですよね。


デザイン面では、サーバーそのものをいじれないので、テーマの追加ができません。
その他、SharePoint Designer でスタイルシートなどを編集しても、IIS のキャッシュが消えるまで 10分ほど変更が反映されなかったりしますw
編集できないのかと思って何度もやり直してしまいました。。


と、いろいろ書きましたが、欲張らなければ前述の通り十分使えるサービスであることは間違いないです。
要は使い方なので、工夫次第ではかなりの要件を満たせるものになっています。
個人用サイトは無いですが、チームサイトが作れるのは嬉しいですね。
まさにこの点が SharePoint の強みですから。
まだ始まったばかりのサービスですし、今後随時改善されていくことに期待です。

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追記

SharePoint Onlineの検索ですが、フェデレーション検索は有効であることが確認できました。
そのため、SharePointからインターネット上の検索エンジンなどと連動して検索結果を表示することができます。
また、おすすめコンテンツの設定も可能であるため、
特定キーワードに対して誘導先を指定できます。
誘導先はSharePoint上である必要はありません。