2009年4月10日金曜日

E-Learning の適用範囲

昨日、前の会社の同期が起こした会社を訪問してきました。

主に E-Learning の仕組みを提供している開発会社なんですが、この E-Learning システムがなかなか面白く、いろいろと可能性を感じられて、有意義な時間でした。
※詳細はWebをご参照ください。


今のように不況時だと、ストップした生産活動の空いた時間を教育にまわす、というような話もよく聞きます。
とは言っても潤沢にコストはかけられないので、外部の有名講師を招いて大きな会場で研修、などというスタイルはかなり減っているでしょう。
そういう意味では、E Learning のような仕組みは比較的コストを抑えられる手法であることは明白です。
システムが無ければ当然イニシャルコストがかかるうえ、コンテンツも作らなければならないわけですが、一度作ったものは再利用可能で、かつファシリティのコストやその調整にかかる手間がいらないのは魅力的です。

ただ、肝心なのは仕組みより内容、コンテンツです。内容によって適切な手法を選択することが、結果的には確実にリターンを得られることになるはずです。

E-Learning に向いているものとして、「誰が受講しても一様に伝わる」内容ではないかと思います。つまり、教科書やマニュアルに記載してあって、読めば分かるものです。製品の機能、価格、法律、ルール、手順などが該当します。言い換えれば、文章化しやすいもの、ということです。
逆に文章化しにくいもの、「受講する人によって多様に伝わる」内容のものは、Face to Faceの研修が向いていると思います。コミュニケーションスキル、営業スキル、ノウハウ、経験談などです。

なぜ上記のように分類したかというと、E-Learning は本と同じで、表示されている内容を自分で汲み取るものだからです。(本よりは多少フォローできますが。)その特徴を無視してコンテンツを作ると、理解度がマチマチになる危険性があります。
コミュニケーションスキルや営業スキルは、世の中に多くの参考本が出ていますが、人間はコンピュータではないので、書いてある言葉を自分なりの辞書(経験、性格、価値観など)で変換してしまいます。Face to Faceで何度も言葉を交し合って、はじめて理解できることもあります。

ITシステムもネットワークも整備されている時代ですが、ツールは目的を達成するために適切に活用したいものです。

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