2009年4月15日水曜日

社内ブログについて

以前からお付き合いしていたお客様から、「社内ブログやってみたいんだけど、どうなの?」とメールいただきました。
社内情報共有にブログを使う、という話は最近では良く聞く話になりました。
一方で、どう使うか分からない、定着しない、という声も多いようです。

定着させるために必要な対策としてよく言われるのは、
・ツールの特性を知り、適切な目的に利用する
・運用ルールを決める
の2点です。
特性については、Wikipediaなどで「ブログ」と検索すると詳しく定義が出てくるので、ここには書きません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0

何に使うか、という目的を考えるほうが難しいでしょうね。
個々人が情報を発信するツールとしては、別にブログである必要はないですわけですから。
いままで書類をボールペンで書いていた人達に色鉛筆を渡して、「今日から書類作成に色鉛筆を使いなさい」と指示が出たら、理由も分からず書きにくい思いをする人が大半でしょう。
でも色鉛筆のほうが見栄えが良くなるし、楽しいから使おうという人も現れます。

これと同じように、現状ではブログも使おうという人だけが細々使っているということが多く、ここから広がらないという企業が多いのではないかと思います。

もう1つの運用ルールですが、これは要は使い方を決めてしまって、それを利用者に徹底するということです。
ルールを決めることには2つの意味があり、1つは利用範囲を特定できるので活用しやすくなるということ、もう1つは情報漏えいなどのリスク要因を防ぐということです。
ブログに限らず、情報共有やコミュニケーションにITツールを利用する場合、システム面以外のこうした「使い方ルール」は必須といっても過言ではないと思います。
この活用ルールの話はまた別途します。

話を戻しますが、上記の2点、ツールを適切な目的に使うことを考え、運用ルールを決めて、果たしてそれでうまくいくでしょうか?
私はもっとも大事なことが抜けていると考えています。
それは、情報を発信する雰囲気を作る、ということです。

社内ブログの成功事例を見ると、いずれもベンチャー企業であったりIT企業であったりと、比較的社内の平均年齢が若く、企業の文化として個人の情報発信とそれに対するフィードバックが認められているところばかりです。

活用事例
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070712/277404/
http://japan.cnet.com/event/info/story/0,3800079330,00000165p,00.htm

こういった企業は、ブログ含めた情報系のITツールが定着しやすい土壌ができていると言えます。
逆に、土壌ができていないところに新しい建物は建てられないので、まずはそこから少しずつ対策を講じるべきです。
実際にどんな対策を行っていくかは、また次回書いていこうと思います。

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