2009年5月21日木曜日

自社を知ること

最近はパートナー様とお会いする機会が多いです。
弊社も小さな会社ですし、パートナー様との協業によって価値の高いサービスを提供していかなければ、なかなかビジネスの成長は望めません。
幸いなことに、すでにいくつか互いの強みを連携させた具体的な協業がスタートしており、これからが楽しみです。


ただ、協業と言ってもそう簡単な話ではなく、Win-Win な関係を築くために互いのことを良く知らなければいけません。
会社のWebサイトには多くのデータが掲載されていますが、それを眺めていても判断できないことが多く、掘り下げて考えるためには何度も話し合って本音を聞かなければなりません。
ある程度時間はかかりますが、逆にパートナー様側から信頼を得るため、我々を知っていただく時間だとも思っています。

そして、相手を知る以上に難しいのが、自分を知ることだと感じています。
自分たちが市場の中でどういう存在、ポジショニングなのか、明確に説明することはなかなか難しいです。
我々のように自分達で作った会社だと、まだ説明は楽なのでしょうが、皆がそうであるわけではないです。
SWOT分析など、自社を知るための手法もあるのですが、これだと比較対象が必要ですね。
誰と比較したときの強み/弱みなのか、というところです。
競合との差別化を考える上では有効な手法だと思いますが、自社のコアな部分を説明するには不十分だと思います。

これはこれで分析手法もあるのでしょうが、私の場合、
先方のビジネス内容を伺って、あまり自社の価値をうまく説明できていないと感じた時は、お客様について質問するようにしています。
既存のお客様はだれか、過去のプロジェクトの評判はどうだったか、どこが評価されたのか etc..
第三者の目線での情報を得たほうが、その会社を知る上でコアとなる情報を得られることが多いからです。
人も同じですね。
本人に「あなたはどういう人?」と聞くより、周りの共通の友人などに聞いてみたほうが理解できるでしょうから。

第三者から自社に対する情報を得て自分を知る、ということは、何もスムーズな協業のためではなく、経営や業務改善にも重要なことです。
競合ばかり見ていて戦略を変えるのでは、自社のコアな価値を見失ってしまいます。
そうならないためにも、お客様やパートナーからの声、現場部門の声、経営者のビジョンなど、さまざまな情報が見える形、使える形で組織内に流通することが必要だと、パートナー様とのお話の中で再認識しています。

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