2009年10月30日金曜日

企業内コミュニケーションがうまくいかない①

最近、組織内のコミュニケーション改革的な(?)案件をやっているので、
企業内のコミュニケーションについて考えてみました。

ネットなどで調べたら、コミュニケーションに関する調査レポートなどは比較的すぐに見つかります。

「企業内コミュニケーションの実態」に関する調査結果

たとえばこの調査結果もそうなんですが、コミュニケーションの課題として、
”部署”と”役職”を超えたコミュニケーションができていない、というのが多いです。
あとは企業規模が大きくなればなるほど、できていないという傾向もありますね。

できている/できていない、の区別は回答者の主観的なものなので、
同じ会社内でも回答が分かれるところでしょうが、
これまた主観的に言うと、中~大企業では全体的にコミュニケーションは希薄化していると思います。
(同じ部署内でも。)

企業内に限らず、人間の生活はコミュニケーションがあって健全になりたっています。
人間だけじゃなく、動物は皆コミュニケーションして生きている。
コミュニケーションすることで、はじめて自分の存在を確認できて安心し、感情を持ち、行動できるわけです。
では、コミュニケーションがとれなくなったらどうなるか?
その答えがこれ↓↓

増えるサラリーマンの心の病
精神障害等に関する労災請求は、5年間で2.5倍
原因の4割弱が「人間関係」

もちろん、皆が暗い気持ちで働いているわけではないですが、閉そく感を感じながら働いている人が増えているのは事実です。
企業だけでなく、自殺者や引きこもりが増える一方である日本全体にも言えますね。
コミュニケーションの希薄化がすべての原因ではないにしろ、大きな要因ではあると思います。

では、なぜ近年コミュニケーションの課題が増えているのでしょう?
これも複数の要因(組織体制、文化、機会、教育etc)が重なっているのですが、
今回はメールというコミュニケーション方法の影響に注目してみました。

メールはいまや企業文化に「メール文化」という言葉があるぐらい、
企業のコミュニケーションに欠かせないものになっています。
メールの利点についてはいまさら言うまでもないですが、
従来のコミュニケーションツールにあった「距離」と「時間」の制約をゼロにしたことが大きいでしょう。
企業のPCだけでなく、携帯電話での利用は日常生活においても便利で、当たり前になっています。

しかし、メールはコミュニケーションに必要な大切なものを、我々の生活から奪いました。
それが何かはまた次回・・・

2009年10月20日火曜日

営業力強化セミナーに登壇します

11月17日に以下のセミナーに出させていただくことになりました。

Excel と SharePoint を使った、営業力強化セミナー

今回はちょっと間口を絞って、営業現場で情報共有を進めるために、ITをどう使っていくかの話です。
情報システムの担当者様はもちろん、営業企画や支援をされている方にもぜひご参加いただきたいです。
まだコンテンツは作成中ですが、実際の営業部門での情報共有プロジェクトの事例をちょっと深めにお話ししようかと思っています。
営業も情報武装すべし!みたいなセミナーは結構いろんなところでやっているのですが、
生々しい話のほうが参考になりますからね。

それに、共催のテプコシステムズ様のExcel+SharePoint連携ツール「exDirector」は必見です。
見たら「これはいい!」と思うこと請け合いです。

ご興味のある方、お申込みは上のリンクからお願いいたします。

2009年10月16日金曜日

ECMセミナーに参加してきました

このところセミナーの話ばかりなんですが・・・
昨日某大手SIerが主催するECMセミナーに参加してきました。
ECM(エンタープライズ コンテンツ マネジメント)という言葉自体、2,3年前に比べると聞かなくなったので、もう流行りではないのかなーと思いながら会場に行ってみると、100名くらい入りそうな会場は満席でした。
まだまだこれから対策、というところも多いということですね。
(参加者の属性は知る由もないですが。)

今回なぜこのセミナーに参加したかというと、セミナーのテーマが「業務効率を上げる文書管理」という、マイクロソフトをはじめとしたいくつかのITベンダーが言う、理想的なECMの形を掲げていたからです。
管理性を高めれば現場の業務効率は下がる、というのが1つの常識になっていて、
いかに両立させるかというのは企業においては大きな課題です。
私自身は、両立させるためには裏ワザなんて無く、地道に1つ1つの改善を行うことが必要と思っているのですが、やはり新しい発想や考え方があるなら知りたい。
このセミナーでは、ECM界(そんなのあるの?)では大家の方が基調講演をされるということで、
経験に基づいた事例などもうかがえるのかと期待して参加したわけです。

で、参加した感想ですが・・・
残念ながら私の期待した内容とは違っていました。。
まあ、そもそも私の勝手な期待なので、主催側には責任ないのですが。
あんまり批判を書くと怒られそうなのですが(笑)、個人を中傷するわけではなく、あくまで私の期待とズレていた点を書きますと・・・
・業務効率と管理を両立した事例の紹介などは特に無く、具体的な新しい情報を得られなかった
・基調講演のスピーカーのECM大家の方の立場が最後までよく分からなかった
 (豊富な経験をお持ちなのは良く分かったのですが、我々参加者に対して「自分のノウハウをサービスとして提案している」のか、「同じユーザーの立場で、先駆者として話している」のか)
というあたりです。

最後にパネルディスカッションがあって、事前に参加者から集めた質問を中心にスピーカーの皆様がコメントする、という進行だったのですが、質問内容としては
「どのように管理対象とする情報を分類するのか」や、「ユーザーへの教育はどうすべきか」といった、もっともなものでした。
これについても、基本的には個別に相談となり、明確な回答はお金を払ってから、というところでした。
(そりゃそうだ・・・)


ECMや情報管理、文書管理は、コンプライアンスの観点で数年前からブームになり、
監査法人のサイトなどでも考え方は記載されていますし、
製品や情報は検索すればいくらでも探せます。
これから検討という方も多いようですが、大手どころはなんとなく一巡した感もあるので、
次はどう設計し、どう運用するか、他社の成功例/失敗例などの情報が必要になってくるのではないでしょうか。
そんなセミナー、やってないかな・・・

2009年10月9日金曜日

セミナー、大盛況で終了

先日宣伝したセミナーを、今日やってきました。
まさかの台風大接近で開催があやぶまれたにも関わらず、なんと満員御礼でした!
いやー、びっくりです。
そして、とても嬉しいです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

強風吹き荒れる中、これだけの方に集まっていただけるということは、
やはり活用にお悩みの方が多いということですね。
今回は、活用がテーマのセミナーに、
どれだけ皆様が興味があるのかという実験的な要素もあったのですが、これで確証が持てました。

あいにく電車が動かなくて来られなかった方もいらっしゃったようですので、
ぜひまた同じようなセミナーをやりたいところです。


さて、セミナーでは私から以下の2点のお話しをしました。
・使いやすいSharePointサイトの作り方
・SharePointサイトにアクセスしてもらう考え方や手法

こういう話は、おそらくSharePointのセミナーでは今まで話されていなかったと思います。
SharePointは導入後はユーザー任せになってしまうことが多いので、情報も少ないですよね。
なので、導入後の活用のヒントになるような内容にしました。
あまり概念的な話に終始しても、皆さんの行動にはつながらないので、
事例などを交えてなるべく具体的な話をしたつもりです。
いつも心がけているのは、セミナーではWebやホワイトペーパーなどに書いてある、調べればすぐわかるようなことはお話ししないようにしています。
対面だからこそ得られる情報はあると思いますし、「もっとこんな話を期待していた」と言われると申し訳ないので。。
とは言っても、ビジネスなので無償でお話しできる範囲は限られるのですがw
もっと詳しく聞きたいとか、個別に相談事項があれば、ぜひご連絡いただきたいと思います。


共催したセカンドファクトリー様からは、より実践的な、
UXの考え方から SharePoint のUIカスタマイズのお作法や機能までお話しいただきました。

考え方+事例+実装方法という流れで、いろいろと持ち帰っていただけたのではないでしょうか。
参加いただいた皆様のお役に立てれば幸いです。
(アンケートも全体的に好評価をいただけました。)