2009年9月30日水曜日

サイボウズとマイクロソフトの業務提携

ちょっとびっくりなニュースです。

サイボウズ、SharePoint Serverベースの新グループウェア開発


サイボウズといえば、国産グループウェアメーカーとしての地位を確立されており、
代表的な製品であるサイボウズOffice、ガルーンも、日本企業ならではのニーズを取り込んだ、完成度の高い製品だと認識しています。
SharePoint Server とは、これまで中小企業のセグメントで競合していたはずなのですが。
(ガルーンは最新バージョンで、数千人規模の対応も謳っており、中堅~大企業のセグメントでも徐々にぶつかっていたはず)
その両社が提携とは、全く予想していませんでした。

SharePoint Server は、以前から「日本の商慣習と微妙に合わない」とか「導入してすぐに使える手軽さが無い」など、日本企業のお客様からは結構な数の要望があります。
そういった声に対応するものとしては、これまでGroupBoardワークスペースというアドオンが提供されていましたが、正直なところもう一歩!という機能が多く、要望に応えきれているとは言えませんでした。

今回の提携で、SharePoint Server の弱点を補完できるアドオンなどが出てくると、SharePoint 市場も広がりますね。
マイクロソフトにとってはかなり強力なパートナーを得たと言えるでしょう。。

2009年9月18日金曜日

BPOS と SharePoint Online の微妙な関係

以前、弊社ではSharePoint Onlineを使っているという投稿をしました。
で、実はいまそこからBusiness Productivity Online Suite(BPOS)に乗り換えようと画策しています。
BPOSというのはご存じの方はもちろん問題ないと思いますが、
SharePoint Onlineを含む、その他のいくつかのサービスのスィート製品です。
(SharePoint+Exchange+Office Communications+Live Meeting)

実は最初はBPOSを使っていたのですが、業務ではSharePointしか使わなかったので、
そこから単体のSharePoint Onlineに移行したという経緯があります。
そろそろ、他も使ってみようかということで、またBPOSにしようか悩み中です。

で、さっそくBPOSを購入してみました。
(試しに買えるという、この手軽さがたまらない。)
もちろん、ドメインも変更しませんし、イメージ的にはいままでのSharePointに他の製品を買い足した、という感じです。

ところが、さっそく壁にぶち当たりました。
いままで使っていたSharePoint OnlineのサイトをBPOSでもそのまま使いたいとサポートにお願いしてみたら、あっさりムリとの回答が。
じゃあ、移行したいのですがどうすれば?と聞いてみたところ、「SharePoint Online→BPOSの移行はサポートしていない」とのこと。
ななななんですと!?
前にBPOSからSharePoint Onlineに移行したときは、二つ返事で移行してくれたのに、その逆はダメなんですか!?
むしろこちらが支払う金額も増えているし、マイクロソフトさんとしては嬉しいはずなのに。。
ていうかそういうパターンの企業、他にもいると思うのですが。

その後、しつこく交渉して、USまでエスカレーションしていただいたのですが、結局NGという結論になりました。
(サポートの方々はこちらの事情を察してくれて、真摯に対応いただきました。)

ということで、SharePoint Online→BPOSの移行は手作業でやるしかない。。
Onlineだと管理コマンドも使えないので、サイトコレクション丸ごとバックアップして戻すということができないんですよね。
ファイルは別に手作業でいいんですが、サイトそのものやリスト、スタイルシートなどはどうするか・・・

Exchangeは使いたいものの、SharePoint移行が壁になってくじけそうです。

2009年9月16日水曜日

"活用"が流行り?

最近、SharePoint 関連の Web記事やセミナーなど、”活用”という言葉を使ったものが増えてきたなーと感じています。
検索エンジンで「SharePoint 活用」で検索すると、山ほど出てきますよ。。
(あれ、弊社のサービスがだいぶ後ろにいかないと出てこない・・・orz)

たとえば、
SharePoint MVP の山崎愛さんの記事
(SharePoint の概念と、よくある誤解について、素晴らしくよくまとまっています)

ユーザーの方が書いているブログでも、活用をテーマにしたものがありますね。
とても参考になります。



SharePoint Server 2007 も、リリース後3年がたちますから、そろそろ導入/展開作業は落ち着いて、活用のフェーズに入ってきたということでしょう。
あとはユーザー側の意識の変化もあるかと思います。
すでに持っている資産を最大限に活かそうという発想が、不況という時勢もあいまって強まっているのかもしれません。


ただ、メーカーやベンダーが出す”活用”というキーワードは、ユーザーの立場からすると、ちょっと意味が違うんじゃないの?という気がします。
なぜなら、メッセージの多くは乱暴に言ってしまうと「活用するために機能を知ろう!いろんなアドオンがあるから使おう!」という、製品機能に偏ったものが多いからです。
もちろん、特定の機能が業務の中でものすごく重要な位置を占めていて、それが無いと業務が止まるぐらいの使い方をしていれば、もうそれで十分活用できているのですが。

メーカーの立場からすると、製品の機能を使ってもらうことで自社製品の優位性が高まるわけですから、
機能を知ってもらって使ってもらう、ということは重要な取組みです。
が、ユーザー側からすると、機能を知ることは、「知っておいて損は無い」程度の認識でしかないのかなと思います。

”活用”という言葉は広い意味を持っていますし、レベルにも差があります。
それはまた別の機会に書くとして、たとえば
・高いアクセス数を維持している
・現場からコンテンツが集まっている
・業務がそのうえで動いている
・ほかに代替できない
といった状態は、活用されていると言えるでしょう。
そして、これらを実現するためには、機能だけでは解決できません。
機能の情報よりむしろ、他ではどう使っているのかという事例のほうが、ユーザーの方々はよほど知りたい内容ではないでしょうか。


SharePoint を導入していくうえで、一番難しいのは構築や開発ではなく、最後の「サイトを作ること」です。
利用者にとって使いやすいサイトにするにはどうすれば良いのか、サイトにどんなコンテンツを掲載するのか、どんな設計にして、どんなデザインにするのか・・ こういった課題は、活用において必ず出てくるものです。
しかもそれらは、メーカーであるマイクロソフト、またはSIerが答えを出してくれるわけではありません。
利用者であるユーザーが、どうしていくかを模索して、決めていくのが理想です。

と言っても現実はそんなに簡単にできるものではなく、
だからこそいま”活用”にお悩みのお客様が多いんですよね。
ということで、ヒントをいくつか。

・現状の活用(アクセス)状況は見えているか?
・活用が進まない原因は何か?(大きな理由を3つ程度)
・現場の業務に「役立つ」コンテンツは何か?
・皆が読みたいコンテンツは何か? & 皆に読ませたいコンテンツは何か?

ちょっと抽象的な書き方をしてますが、
考えるうえで押さえていただきたいポイントです。
詳細は過去の投稿にも一部書いているのですが、またここにも随時書いていきたいと思います。

2009年9月10日木曜日

SharePoint 活用セミナーに登壇します

いきなり宣伝です。
10/8、マイクロソフト様主催の
SharePoint 徹底活用塾 ~誰も教えてくれなかったサイトの作り方、盛り上げ方~
というセミナーがあるのですが、ここに登壇させていただきます。

セカンドファクトリー様とご一緒させていただくのですが、
私のパートではちょっとしたアンケート(アセスメント)を実施して、
参加者の皆様に現状を把握していただきつつ、
活用されるためのポイントをお話しする予定です。

セカンドファクトリー様のパートでは、そうしたポイントを実際にサイトに実装する方法をご説明いただきます。
特にUXやデザイン系の課題をお持ちのお客様は必見です。

SharePoint導入後、
・サイトのアクセス数が伸びない
・コンテンツが集まらない
・社内の認知度がいまいち
・サイトのデザインを変えたいが、方法がわからない
というような活用に関するお悩みをお持ちのお客様にはご参考にいただける内容です。
ぜひご参加ください!
お待ちしております。