2009年11月25日水曜日

製造業向け営業力強化セミナー

12/17、以下のセミナーに登壇します。


製造業の売上増実現のために 営業力を高める IT 活用セミナー



11月に営業力強化のセミナーを2本やりましたが、弊社の内容はそれと同じです。
そもそも営業力を高めるために、ITがどのように貢献できるかということと、
SharePoint への実装のポイントをお話しします。
11月に引き続き、テプコシステムズ様のセッションでは、Excelを使ったデータ集約、集計などのソリューションをご紹介いただきます。
加えて、今回はマイクロソフトさんからDynamics CRMの紹介をするセッションもあるので、
だいぶ盛りだくさんなセミナーです。

もちろん無料です!
お申し込みはこちら

2009年11月17日火曜日

企業内コミュニケーションがうまくいかない③

少し間が空いてしまいましたが、前々回の続き。

文字だけに頼るメールやチャットなどのコミュニケーションは、情報量は膨大ながら伝達効率は非常に低いという話をしてきました。
発信した側にとっては、伝わらないというのはストレスが溜まるもので、気づくと相手のせいにしていたりします。

視覚や聴覚などに頼れない限定的な状況で、うまくコミュニケーションをするには、コンテキストを合わせる、辛抱強く繰り返し伝える、という努力が不可欠と考えています。

コンテキストはコミュニケーションを重ねるごとに合わさっていくものですが、相手を知り、自分を知ってもらうことで最初の段階からある程度合わせることは可能です。
出身大学が同じ/自宅が近所/共通の知り合いがいる などの共通項が少しあるだけで、相手との壁は小さくなり、伝達効率は向上します。(たまにマイナスに働く場合もありますが・・・)
この性質を利用しているのがSNSであり、mixiやFacebookといったサービスの会員数は爆発的に伸び、友達から友達、自分と同じ組織に属している人など、人のつながりが拡大されています。
SNSの本質は、ブログで情報発信したり友達を作ることではなく、ネットという仮想世界でコミュニケーションを深め、広げるための環境作りにあると言えるでしょう。
企業内SNSは近年導入ブームではあるものの、うまく活用できていない、盛り上がらないというケースでは、そもそもの目的を見失っているところも多く見受けられます。
社内ブログを導入したところで、コミュニケーションは活性化しません。
それ以前に、相手を知り、自分を知ってもらう仕組みを確立し、従業員がその意味を理解している必要があります。

もう1点、辛抱強く伝える、ということですが、これが意外に軽視されています。
メールで書いたのに、全然伝わってない!!と憤慨する前に、そんな簡単には伝わらないと理解しておくべきです。
お互いよく知っている仲ならともかく、自分の伝えたいことを正しく伝える、相手の伝えたいことを正しく理解する、というのは簡単ではありません。
双方にスキルが必要です。
しかし、全員がそんなスキルを持っているわけではないですし、メールなどで広範囲に発信された情報を全ての受け手が理解することは、1度では到底無理です。
ところが、今でも多くのお客様からビジョンが伝わらない、うちの部署の役割を理解していない、という相談をいただきます。
伝え方の改善も有効ですが、繰り返し伝える、表現や角度を変えて伝える、といった努力は忘れてはいけないポイントです。

2009年11月4日水曜日

BPOS値下げ

BPOSが値下げされています。


1ユーザーあたり、15ドルから10ドルになりました。
日本でも同様です。
販売パートナーの我々からすると単価は下がりますが、これで普及が進めば良いですね。

BPOSを試用されたい方はこちら

企業内コミュニケーションがうまくいかない②

前回の続き。

メールがコミュニケーションに与えた影響は、コミュニケーションミスを発生しやすくしているということです。

本来、顔をつきあわせたコミュニケーションとは、五感でするものです。
コミュニケーションしながら、相手の風貌、表情、視線、声色、話し方、態度から感じ取り、
こちらの出方を調整し、より円滑にコミュニケーションが進むようにします。
日本人はあまりやりませんが、欧米人はハグや握手も使って、相手とより多くの情報交換をします。

対するメールは、文字だけでコミュニケーションをする必要があるため、圧倒的に情報が不足します。
既知の人同士ならまだしも、そうでない人同士でメールコミュニケーションすることは、
伝達できる情報が非常に少ないということを認識しなければなりません。
にも関わらず、人間は都合よく考えるもので、メールを送っただけで相手に伝わったと思っている人が非常に多いです。

さらにビジネスメールの場合、CCやBCCが多用されますが、
話の背景をよく分かっていない人がCCから横やりを入れてきて、話がこじれることは少なくありません。

なお、日本のケータイ文化には、絵文字という画期的な発明(大げさかもしれませんが・・)があり、
これをうまく使うことで文字に感情を載せられます。
が、現状、ビジネスではあまり使われていません。
部長が突然、絵文字付のメールを送ってきたら、部下に気持ち悪がられるか、いろいろな噂を立てられてしまいそうです。

自分は伝えたつもりでも相手に伝わっていないというのは、非常にストレスがたまります。
そもそも伝わらないものだ、と認識していれば対策もできるのですが、
多くの場合そうではないので、企業内外のあちこちでコミュニケーションミスが発生しているのが現状です。
また、出したメールに誰も返信してくれないこともあります。
もちろんメールの種類にもよるのですが、これもまた発信者にはストレスになります。

私自身が以前所属していた部でもあったのですが、
部内の情報共有を促進するために、皆が業務で得たことを小さなネタでも良いから、部内にメールで共有しよう、という企画が実行されたことがありました。
私も含め、何名かが情報を発信したのですが、これに返信が全く無い・・・
そもそも情報共有が目的なので、必ずしも返信は必要無いのですが、リアクションが無いのはつまらないものです。
わずか1ヶ月で、誰も発信しなくなりました。

企業内のコミュニケーションを考えるとき、
メールは外せない1つのスタイルではありますが、
全員がその特徴を正しく把握して使えているかというと、決してそうではありません。
学校や企業内研修で、メールの使い方(ツールではなく)なんて教えてくれないですし。。
これからのITリテラシー教育は、こういった点も重要視しなければならないでしょうね。

と、ここまでメールコミュニケーションの悪しき点を中心に書いてきましたが、
別にメールがダメとか、個人的に嫌いなどというわけでは無いです。
言いたかったのは、企業内コミュニケーションを円滑に行ううえで、
メールを正しく使うことが重要なので、特徴を押さえておきましょう、ということ。
メールコミュニケーションは当分無くならないでしょうからね。

次回は少し違った観点で、企業内コミュニケーションをうまく行う考え方を書きたいと思います。