2009年10月16日金曜日

ECMセミナーに参加してきました

このところセミナーの話ばかりなんですが・・・
昨日某大手SIerが主催するECMセミナーに参加してきました。
ECM(エンタープライズ コンテンツ マネジメント)という言葉自体、2,3年前に比べると聞かなくなったので、もう流行りではないのかなーと思いながら会場に行ってみると、100名くらい入りそうな会場は満席でした。
まだまだこれから対策、というところも多いということですね。
(参加者の属性は知る由もないですが。)

今回なぜこのセミナーに参加したかというと、セミナーのテーマが「業務効率を上げる文書管理」という、マイクロソフトをはじめとしたいくつかのITベンダーが言う、理想的なECMの形を掲げていたからです。
管理性を高めれば現場の業務効率は下がる、というのが1つの常識になっていて、
いかに両立させるかというのは企業においては大きな課題です。
私自身は、両立させるためには裏ワザなんて無く、地道に1つ1つの改善を行うことが必要と思っているのですが、やはり新しい発想や考え方があるなら知りたい。
このセミナーでは、ECM界(そんなのあるの?)では大家の方が基調講演をされるということで、
経験に基づいた事例などもうかがえるのかと期待して参加したわけです。

で、参加した感想ですが・・・
残念ながら私の期待した内容とは違っていました。。
まあ、そもそも私の勝手な期待なので、主催側には責任ないのですが。
あんまり批判を書くと怒られそうなのですが(笑)、個人を中傷するわけではなく、あくまで私の期待とズレていた点を書きますと・・・
・業務効率と管理を両立した事例の紹介などは特に無く、具体的な新しい情報を得られなかった
・基調講演のスピーカーのECM大家の方の立場が最後までよく分からなかった
 (豊富な経験をお持ちなのは良く分かったのですが、我々参加者に対して「自分のノウハウをサービスとして提案している」のか、「同じユーザーの立場で、先駆者として話している」のか)
というあたりです。

最後にパネルディスカッションがあって、事前に参加者から集めた質問を中心にスピーカーの皆様がコメントする、という進行だったのですが、質問内容としては
「どのように管理対象とする情報を分類するのか」や、「ユーザーへの教育はどうすべきか」といった、もっともなものでした。
これについても、基本的には個別に相談となり、明確な回答はお金を払ってから、というところでした。
(そりゃそうだ・・・)


ECMや情報管理、文書管理は、コンプライアンスの観点で数年前からブームになり、
監査法人のサイトなどでも考え方は記載されていますし、
製品や情報は検索すればいくらでも探せます。
これから検討という方も多いようですが、大手どころはなんとなく一巡した感もあるので、
次はどう設計し、どう運用するか、他社の成功例/失敗例などの情報が必要になってくるのではないでしょうか。
そんなセミナー、やってないかな・・・

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