2009年9月16日水曜日

"活用"が流行り?

最近、SharePoint 関連の Web記事やセミナーなど、”活用”という言葉を使ったものが増えてきたなーと感じています。
検索エンジンで「SharePoint 活用」で検索すると、山ほど出てきますよ。。
(あれ、弊社のサービスがだいぶ後ろにいかないと出てこない・・・orz)

たとえば、
SharePoint MVP の山崎愛さんの記事
(SharePoint の概念と、よくある誤解について、素晴らしくよくまとまっています)

ユーザーの方が書いているブログでも、活用をテーマにしたものがありますね。
とても参考になります。



SharePoint Server 2007 も、リリース後3年がたちますから、そろそろ導入/展開作業は落ち着いて、活用のフェーズに入ってきたということでしょう。
あとはユーザー側の意識の変化もあるかと思います。
すでに持っている資産を最大限に活かそうという発想が、不況という時勢もあいまって強まっているのかもしれません。


ただ、メーカーやベンダーが出す”活用”というキーワードは、ユーザーの立場からすると、ちょっと意味が違うんじゃないの?という気がします。
なぜなら、メッセージの多くは乱暴に言ってしまうと「活用するために機能を知ろう!いろんなアドオンがあるから使おう!」という、製品機能に偏ったものが多いからです。
もちろん、特定の機能が業務の中でものすごく重要な位置を占めていて、それが無いと業務が止まるぐらいの使い方をしていれば、もうそれで十分活用できているのですが。

メーカーの立場からすると、製品の機能を使ってもらうことで自社製品の優位性が高まるわけですから、
機能を知ってもらって使ってもらう、ということは重要な取組みです。
が、ユーザー側からすると、機能を知ることは、「知っておいて損は無い」程度の認識でしかないのかなと思います。

”活用”という言葉は広い意味を持っていますし、レベルにも差があります。
それはまた別の機会に書くとして、たとえば
・高いアクセス数を維持している
・現場からコンテンツが集まっている
・業務がそのうえで動いている
・ほかに代替できない
といった状態は、活用されていると言えるでしょう。
そして、これらを実現するためには、機能だけでは解決できません。
機能の情報よりむしろ、他ではどう使っているのかという事例のほうが、ユーザーの方々はよほど知りたい内容ではないでしょうか。


SharePoint を導入していくうえで、一番難しいのは構築や開発ではなく、最後の「サイトを作ること」です。
利用者にとって使いやすいサイトにするにはどうすれば良いのか、サイトにどんなコンテンツを掲載するのか、どんな設計にして、どんなデザインにするのか・・ こういった課題は、活用において必ず出てくるものです。
しかもそれらは、メーカーであるマイクロソフト、またはSIerが答えを出してくれるわけではありません。
利用者であるユーザーが、どうしていくかを模索して、決めていくのが理想です。

と言っても現実はそんなに簡単にできるものではなく、
だからこそいま”活用”にお悩みのお客様が多いんですよね。
ということで、ヒントをいくつか。

・現状の活用(アクセス)状況は見えているか?
・活用が進まない原因は何か?(大きな理由を3つ程度)
・現場の業務に「役立つ」コンテンツは何か?
・皆が読みたいコンテンツは何か? & 皆に読ませたいコンテンツは何か?

ちょっと抽象的な書き方をしてますが、
考えるうえで押さえていただきたいポイントです。
詳細は過去の投稿にも一部書いているのですが、またここにも随時書いていきたいと思います。

0 件のコメント: